【Excel関数】年度開始日と年度終了日を表示させる方法

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こんにちは、ふみです。みなさんは表計算ソフト「Microsoft Excel(エクセル)」で年度開始日と年度終了日を毎回手入力で作成していませんか?
私は来年以降も同じ形式で作成する見込みがない表を作成するときは、日付部分を手入力で作成しています。

しかし、会社の事業計画等、毎年同じフォーマットで作成する資料の場合、関数で設定して表示させるようにできると入力が楽になり、年度の変更もれがなくなるので便利です。

日付から年度開始日を表示させる

日本の学校年度の年度開始日

日本の学校年度の年度開始日を表示させる場合、日付が入力されているセルのアドレスを「A3」とすると、年度開始日を表示させるセルに次の関数を設定します。

=DATE(YEAR($A$3)-(MONTH($A$3)<4),4,1)

これで関数を設定したセルは、セルA3の日本の学校年度の年度開始日(参照している日付の年度の4月1日)が表示されます。

ここで使用しているDATE関数は年、月、日を個別に入力して日付を表示させる関数です。
ここではまず、セルA3からYEAR関数、MONTH関数でそれぞれ年、月の整数値を取り出しています。
そして、月の整数値が4月より小さい(1、2、3月の)とき、年の整数値を-1するようになっています。

会計年度が6月から始まる会社の年度開始日

会計年度が6月から始まる会社の年度開始日を表示させる場合、2か所の「4」を「6」に変更すると参照している日付の年度の6月1日が表示されます。

=DATE(YEAR($A$3)-(MONTH($A$3)<6),6,1)

日付から年度終了日(決算日)を表示させる

日本の学校年度の年度終了日

日本の学校年度の年度終了日を表示させる場合、日付が入力されているセルのアドレスを「A3」とすると、年度終了日を表示させるセルに次の関数を設定します。

=DATE(YEAR($A$3)+(MONTH($A$3)>=4),4,0)

これで関数を設定したセルは、セルA3の日本の学校年度の年度終了日(参照している日付の年度の3月31日)が表示されます。

DATE関数は「日」を0にすると月初めの前日になるので、先月の末日になります。

会計年度が6月から始まる会社の年度終了日

会計年度が6月の場合、2か所の「4」を「6」に変更すると5月を決算月とする会社の決算日が表示されます。

=DATE(YEAR($A$3)+(MONTH($A$3)>=6),6,0)

日付から年度を表示させる

日本の学校年度

日本の学校年度「〇〇〇〇年度」を表示させる場合、日付が入力されているセルのアドレスを「A3」とすると、学校年度を表示させるセルに次の関数を設定します。

=YEAR($A$3)-(MONTH($A$3)<4)&"年度"

これで関数を設定したセルは、セルA3の日本の学校年度「〇〇〇〇年度」が表示されます。

記号「&」は文字列をつなげることができます。参照したセルをつなげるときはセルのアドレスをそのまま入力しますが、文字列をつなげるときは文字列の両端に「"(ダブルクォーテーション)」を入れます。

Excelでは同じく文字をつなげる関数としてCONCATENATE関数があります。CONCATENATE関数に置き換えると次のようになります。

=CONCATENATE(YEAR($A$3)-(MONTH($A$3)<4),"年度")

CONCATENATE関数は多用すると長くて見づらくなるので、私が文字列をつなげるときは「&」を使用しています。

会計年度(事業年度)が6月から始まる会社の年度

年度開始月が6月(決算月が5月)で第1期が2019年の会社の会計年度(事業年度)を表示させる場合、日付が入力されているセルのアドレスを「A3」とすると、会計年度を表示させるセルに次の関数を設定します。

="第"&YEAR($A$3)-(MONTH($A$3)<6)-2019+1&"期"

これで関数を設定したセルは、セルA3の事業年度「第〇期」が表示されます。
「-2019+1」を「-2018」に置き換えても同じですが、ここでは第1期の年「2019」が表示されるように「+1」を後ろに加えて調整しています。

IF関数を使わずに条件分岐をする

今回紹介したDATE関数は年度の判定に参照した日付の月から年度開始月を元に条件分岐させていますが、IF関数を一切使用していません。

例えば、学校年度の「-(MONTH($A$3)<4)」の部分はIF関数で表すと「-IF(MONTH($A$3)<4,1,0)」になります。
このようにTrueを1、Falseを0で返す条件分岐は、IF関数を使わずに条件式をかっこで閉じるだけで機能します

まとめ

  • DATE関数は「日」を0にすると先月の末日になる
  • 記号「&」は文字列をつなげることができる
  • Trueを1、Falseを0で返す条件分岐は、条件式をかっこで閉じるだけで機能する

ありがとうございました。

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